Pride of the green party【後編】
本日もこんばんは。エイミです。
子どもの頃に読んだ本で、トリイ・ヘイデンの『最悪なことリスト』という物語があります。「最悪なこと」は「大切な物を失うこと」。だから、大切な物が増えるほど、最悪なことリストはどんどん長く多くなっていく。というようなお話。最悪なことリストに沢山の事柄が並ぶと言うことは、沢山、大切な物があるということです。
大切だったことに、こんな風に気付きたくは無かったけど、こんなに大切だったんだなあとイベント自粛の今のムードをとても苦しく「最悪だ」と思っています。
それだけ大切な物ができてしまったんだなあと、そのことに関しては嬉しく思うのでした。出会っちゃったんだからしゃーない!
さて、リリースイベントも延期、ツアーも縮小、悲しいったら無いですが、全部無くなったわけじゃ無いので、推しの活動は続いていくので、ありがたく「推しごと」を続けて参りましょうか!
前記事では、サビ前で力尽きてしまった、MeseMoa. 7th Single『烏合之衆』の感想、後編です。よろしければ、お付き合いください。
「伝える意味があるメッセンジャー」はい、2番の開始から、いきなり美しい!
先生!何とは言わないけど、これは先生!
こうあって欲しいと願った野崎さんのラップですありがとうございます。
夏目漱石の『こころ』を朗読して欲しいアイドルグランプリ堂々の優勝。(長いよ)
「チャラたん バカたん Coming' at ya」とみたんが来た!野崎さんの重厚な口上から一転、軽薄さを装いながらキラキラのピンクが我々のところに来た。この人、チャラでもバカでも一切ないんだから、ほんと幻惑的。物語の具現化。
ちゃかちゃかした声なのに、耳障りじゃないのなんで?gifted。
「誇る仲間・酒に愛」酒と愛が並ぶなんて演歌か昭和歌謡に決まってるのに、歌ってるのが綺麗な声の王子だから、「ほな演歌ちゃうか」「そやねん」ってなる魔法です。さすがアイドル界のダークホース様。(参考: ダークホースの広告)
「即座にすぷあってっぷ(?)」間違いなく、今声に出して読みたい日本語(?)No.1 は、この「すぷあってっぷ」です。(タイピングめちゃ難しい)
「すぷあってっぷ」とは、"Supreme Step Up” の略で、たった一歩で玉座まで登り詰められる、王子にのみ許されたステップアップのことです。
そう。「間違いない」
てか、ぷんちゃんのラップめちゃくちゃかっこいい。トンチキな歌詞なのに完全にかっこいい。このことから、正確な音階とリズムの心地よさは、子音と母音の転換の違和感を消し去る可能性が示唆されます。今後の更なる事例研究が待たれるところです。
「暈(ぼか)された主語と人称の報道」あぁ、halyosyさん、なんてワードセンス。日本語は主語を隠せる言語。言わなくたって聞き手が補う言語。でも「誰が」を明らかにすべきときがある。それが責任というもの。
「『俺が』」一人称単数(男性)のあなたが。
「『お前』を」二人称単数、おそらく「同等と認めた相手」を。(語義的には上の解釈も下の解釈もできるけど私はこれがいい。)
「連れて行く」はい、連れてかれた!私、秒で連れてかれた!ついて行くことになった。緑組パーティに即加入しました!おめでとう。
「俺がお前を連れて行く」実際に男性から言われたら首を傾げちゃうパワーセンテンスだけど、この人たちには、連れて行って欲しい場所が、私、明確にあるんだよなあ。
だから、自分では決して言わなそうなこの歌詞を、こうして歌ってくれてるから、一瞬で受け入れてしまう羽目になる。幸い。
「主人公 集まる9人 重なり合うMovie」映画です。この表現は映画です。物語が動き始めます。劇場に貼ってあっても何の違和感もありません。烏のイメージなのに、白い羽根がこんなにも収まりよく舞っているなんて。天使の所業。ぶんけいさんのdirectionに感激します。そもそもここに至るまでの色彩も素晴らしくないですか?大変!!
「磨かれたダイヤ」ダイヤとは何の比喩?分かります分かりますよ。
「キミはきっとこう呼ぶだろう "革命" 」お前じゃなく近くに来ました。キミが。私はこう呼びましょう。革命。内的変容ほど、かっこいいものはありません。革命とは、この人が、こうして、真ん中で歌っていることです。そして、この人を真ん中に据える、ごくごく近しい環境です。その総体を絡げて、この事象は革命なんです。泣いた。
革命以前の世界と、革命以後の世界は明確に異なる。
(なお、この後、センターで踊るフォーゲルさんがかっっこいいので、ダンスショットやライブ映像でどうぞご確認ください。革命です。)
「お互いの素顔が見える距離で」最強で贅沢なデュオが来た。
今回のパステル特攻服の衣装はバリエーションが3色あって、パステルパープルがフォーゲルさん。パステルブルーがぷんちゃん・兄・煎じさん・のっくんの、軽やか美麗チーム。パステルグリーンがとみたん・野崎さん・白さん・あおいさんの、アクの強さを殺し合わない奇跡のバランスチーム。(ド私見)なんですけど、今回の楽曲に関して各チームのヘッドはこの2人だと思っています。だって見ちゃうもん。聞いちゃうもん。
「研ぎ澄ませ 躰」音の圧を感じます。圧倒的音感。
この2人が特攻隊長なんです。参謀かと思いきや。一番に前に出てくるんです。
そして和平を結んじゃうんです。尊い!!!(何の話)
「拭い去れ涙」去れるか。
「開かれた拳は誰が為に」「たがために」なんて。「For Whom」完全に文語。文学でしょうよ。突然内戦とか蜂起とかの情景が浮かぶ。怒れる人の声が聞こえる。もう、そんなの民衆の歌。でも、そういうんじゃないの。振り上げた拳は解かれるの。
「United as one」
「ずっとこれからも一緒だよ」「俺らの物語」「誰一人欠けたって見れない」「僕はひとりじゃない」「団体の意地」halyosyさんがずっとこの人たちに歌わせてくれているメッセージの変奏。この人数で、歌い続けてくれていることの説得力たるや。
てかこの絵面の強さよ。これはもう完全に英雄。宇宙救ってる。
「舞う」歌詞で見たとき、こんなにかっこいい祈りの表現だとは思わなかったから!!!こんなの!!!かっこいい!!!フロント3人なんてこった!!!
このダンスから連想したのはハカ。「本来はマオリ族の戦士が自らの力を誇示し相手を威嚇する舞踊」でしたが、「現在では一般的な民族舞踏であり、相手に対する敬意や感謝の意を表する舞として披露される」のだそうですよ。(Wikipedia調べ)
「まだまだ舞う」 はい、こちら、全人類の憧れ、フォーゲルさんの手です。
いや主語が少々大きかった。全フォーゲルさんの手が好きな人類の憧れ、フォーゲルさんの手です。(循環参照)
引きで見るとこうなります。凄いかっこいいなあ。
楽曲とダンサーを生かし切った素敵な振り付けは created by Marimo Kanno。
ちなみにこの曲で私が一番好きな振付はここです。刻むリズム大好き。
「打ち鳴らした宣誓」 え、かっこいい。8人率いてるかっこいい。総長。
「産み落とした光源」右腕は最強のスキルメン。
「打ち上がった革命」左腕は革命児。
「夜が明ければ形勢逆転」これは、「それでもねがう あすのひかりを」の変奏だ。
どんな曲調だって、希望を歌ってくれるんだ。この人たちアイドルだから。
「We are 烏合之衆 fighting party 革命前夜祭」
桃色の歌に緑の声が乗る。ユニゾンとも、ハーモニーともちょっと違う、共演。
それぞれの武器で戦う、桃組さんと緑さんが私は大好き。
戦いの一行。見届けたい。その旅。いつも明日にはまた新しい「革命」が起きる。
「(Aight!)」うー、かっこいい。これ言いたい。辞書の "aight" の頁に、この画像載せたい。これマイク左手に持って、口に当てて、Aight!って言いながらこのポーズ決めるんですよ。え、かっこいい。ここまで何度もあったの、逐一挙げなかったけど、このスタンスめちゃくちゃかっこいい。でも凄くしんどそう。やっぱかっこいい。
アウトロ① え、かっこいいかっこいいかっこいい。
アウトロ②「残すやーん!」ってなる。「勝手にやっちゃった」って撮影秘話かわいいが過ぎる。
曲の余韻まで大変楽しめました。しあわせでした。
ここまでお読み頂きありがとうございました。
早く来い、革命のあした。
今夜もよく眠れますように。